武蔵新城の部屋

2016.8 竣工  賃貸住宅 構造・規模 : 鉄骨造 1,2階店舗 3,4階共同住宅の4階 延床面積 : 36.50㎡ オーナー : 石井秀和(株式会社南荘石井事務所) プロデュース : NENGO 施工 : NENGO 設計 : 星野千絵(cobalt design),原﨑寛明(アイボリィアーキテクチュア)写真 : 鳥村鋼一 (※印を除く) 賃貸の家は、住む人も変わっていくため、特定の誰かのために設計することはできません。でも、その不確かさが「賃貸」の未来の可能性を拡張できないだろうかと考えました。 住戸内は、なるべく建築の骨組みがわかるような素の状態にしてあります。持ち込まれる家具などの持ち物を引き立たせ、住人によって大きく空間の雰囲気が変わります。また、木下地材と合板でつくった840mm角のパーツを並べて間仕切り壁と床にしています。見れば作られ方が自然とわかるもので組み立て、一部の床は固定せず置くだけになっています。住民が壁に釘を打ったり、新たに棚を付け足したりでき、床の位置は生活の仕方に合わせて変えることができます。建築と住人の暮らしが一体となって、いきいきとした生活空間が生まれることを期待して設計しました。